~日本の傳統信仰・加美奈賀良に基づく思想運動~

一筆啓上仕候


平成卅年五月六日


 或る識者曰く、「今では〝 天照皇大神は人間の創り上げた神〟とアベコベになつてしまひ、 
天照皇大神の 皇胤たる 天皇は日本の象徴に 過ぎない、と敎育されてゐる。」と。
同樣の意識は、右派或は保守を以て任ずる者に迄蔓延しつゝある。
即ち「國民の 天皇」てふ本末を轉倒せる意識なり。我らは「 天皇の國民」なるなり。
複た或る識者は云ふ。「苟も忠臣を氣取り〝 皇室は斯くある可し〟と云ふ發想に陷る白癡も、保守を標榜する界隈には尠からず見受けられる。或る 宮家の □位擁立や廢嫡を唱へたり、ご降嫁に容喙するなど、不敬甚だしき輩多し。」と。
敗戰より七十三年もの年月を經る。今こそ聰明なる方たちの、日本人としての根本意識の「正常化」が求められてゐる。